あの丘の上で【下】



胸のあたりにある頭に向かって聞いた。


すると、顔を上げた高瀬さんと目があった。


「私…、私…も、好きです。
…藤井君が好きです。」


目から流れる涙を掬って、そのまま、高瀬さんを抱きしめた。


背中に回る細いのに力強い腕に、高瀬さんが帰ってきたという実感が湧いた。