あの丘の上で【下】



あれは、光と音からして、雷か何かの能力。


黒焦げでも、可笑しくはなかった。


…でも、目は開けてくれない。


「お兄ちゃん!回復!雪ちゃんに!回復!!」


その言葉に、ハッとしたように能力者が皆、高瀬さんに手をかざした。