あの丘の上で【下】



「あの子は…まだ自分を大切にはしてくれないのね。」


涙を流しながら、高瀬さんのお母さんが言った。


響さんも、苦しそうな表情をしていた。


「雪菜…」


祈るような声で、彼女の名前を呼ぶ。