なんで、その子なの? こんなこと、思うのは駄目なのかしら。 悲しくて悲しくて。 これだったら、別れるんじゃなかった。 本当は。 私は、心から翼のことが好きだけど翼が恋に恋していただけかもしれない。 それだったら、私……。 「一方通行じゃない…………。」 両思いじゃない。 片思いなんだ。 そう、思うともっと涙腺が緩んでいく。 「っ、」 私は走り出した。 「百合……?」 翼が、私の存在に気付いたことも知らずに。 アネモネの花言葉は…………。 ○儚い恋○