最初で最後…私の愛した人

最後の願いは叶うもので私は目を覚ました



暗い病室のなかで彼が私の手を握って目に涙をためていた



「泣かないで」



思いの外掠れてしまった私の声は彼に届いていた



「なら、置いてかないで…
一人にしないで」



涙が私の頬に落ちてくる



「運命は変えられないのよ

…笑って?
最後は貴方の笑顔がいいな」



「最後なんて言わないでよ」


「お願い…」




そう言えば彼は少し悲しそうに一瞬笑ってからまた泣き出した



「笑い方がわからないよ
楽しくもないのに…笑えないよ」