あたしは頬を掴んでいる手をバシッと外す。
くそ、ほっぺ痛いし…。

ほっぺたを両手でスリスリ触っていると、リュウ君が話始めた。


「咲也、悪かったな。僕のせいで…」

「は?何がだよ」

「何がって…“あいつら”に呼び出しくらったんだろ?」

「あー…、ちげェよ。呼び出しは女だよ」

サクがそう言ったもんだから、

「おっ、おんな、から!?」


何で女から呼び出されるの!?サク何かその子にしたのかな…。


「何だよヤキモチか、アカ」

「は?黙れ自意識過剰」

「茜ちゃん強いなぁ~」

サクが気持ち悪い事を言ったから、すぐ言い返す。何故かリュウ君は笑ってたけど。


「えっ。じゃあ何?告白されたわけ?」

リュウ君は心なしか、ワクワクしたような口調でサクに聞いていた。
何で目を輝かせているんだ。


「んー…、告白っつーか、アカの事聞かれた」

「「……」」


いやいや、何で女の子があたしの事聞くんだ。意味分からん。