「…あんたの会社に私のお父さんが居るのよ」



「お父さんからちょくちょく話は聞いてたし。顔は見たことなくても、名前なら聞いたことあったし」




「だから知ってたのよ」









何だよ ったくめっちゃ焦ったわ


俺の会社は世界にも威力を伸ばしているため、スパイが入り込んでくる事が度々ある



だからこいつの事も疑っちまった



『…悪い、てっきりスパイかと』




『でも、そのお父さんって誰なんだ?』




「蜂宮葉一よ?副社長の」

……はい?

『は?……お前が、葉一さんの娘?』



うん、と一回頷く女…じゃなくて蜂宮



『ちょっと待ってろ』


そう言うと俺はある人に電話をかけた