あれから俺は屋上に向かった
ここは基本生徒は立ち入り禁止なのだが
鍵が掛かってないのでサボる時は皆、ここを使っている
とりあえず給水塔の裏で寝ようと思っていたのだが………
「スー………スー………」
どうやら先客がいたみたいだ
しかも女だし
けどよく見ると綺麗な顔をしていた
はぁ仕方ない。気持ちよさそうに寝てるし起こすのもあれなので保健室に行こうとした時
「ん…………ウ〜ン
ん?誰か居るの?」
げっ 目覚ましちまったし
相手はまだ俺がいる事に気づいてないので
ここは居ないふりをしようと思い1歩下がったら…………
………ガサッ
『!!!』
何でこんなとこに袋があんだよ!!!
「ねぇ。だーれー?」
これはもう逃げられないので仕方なく出ていく事にした
『………』
どうせこの女も他の奴らと同じだと思っていた
しかし返ってきた返事は……
「……誰?」
『は?』
思っていた答えと正反対の事が返ってきたので変な声を出してしまった


