蜜side
正直言ってさっきは怖かった
いつもの新田君じゃなくて、何で急に怒ったのか分からなくて
結局新田君が戻ってきたのは3時間目が始まるギリギリだった
新田君が席に着いたと同時に謝る
『さっきは、何かごめんね』
私がそう言うと、
「俺の方こそ悪い。勝手にキレたりして」
こっちを見ずに言った
……まだ怒ってるのかな?
『ねぇ、まだ怒ってる?』
「…別に」
絶対怒ってるよ
はぁどうしようかな。これ以上何か言っても無駄な気がしてきた
『……もういいよ』
少しふてくされた感じで言うと
隣で新田君が息を呑んだ気がした
でも、それに気づかない振りをして私は授業に集中する事にした