「はいはい、じゃあ愛梨行こうぜ〜」
「昼休み、ちゃんと行くのよ!」
『分かってるっての』
ったく、一言余計だっつの
「ねぇ、新田君ってモテるんだね。
今まで彼女ってどんな人だったの?」
蜂宮が突然変な事を言ってきた
『何だよ突然』
「隼人君と愛梨が毎日の様に告白されてるって言ってたから」
やっぱりあいつらか。余計な事言いやがって
多分、沙織って奴に呼ばれた時に話したのだろう
それより
『彼女はいた事ねぇーよ』
俺がそう言うと蜂宮はびっくりしていた
「えっ、そうなの?意外だねー」
「何でつくらなかったの?
新田君なら沢山できたのに」
……つくらなかった、か
正確にはつくらなかったんじゃない。
作らないと決めたんだ
あ、……ヤバイ
『お前には関係ねぇーだろ(怒)』
「っ!」
……くそっ。またやってしまった
蜂宮は少し泣いていた
その泣き顔を見て何故か胸が締め付けられた
『っ!……わりぃ』
他にも言いたいことは沢山あったが今は何も喋りたくなくて逃げるように教室を後にした