猫かぶり男子の初恋?!


「誰に電話したの?」



『お前のお父さん』




そう言うとびっくりしていた


「何の為に?」



『お前のお父さんが誰か確認するため』



「何時もあんな感じで話してるの?」


『会社じゃない限りな』



「てか高校生で社長ってすごいね
普通は親が経営してるものじゃない?」




急に蜂宮がそんな事を呟いた


やっぱりその事は聞かれちまうか〜
『悪ぃその話はしないでくれる? 』



俺の親は、俺が中3の時に交通事故で亡くなった



中学入ってから経済などの勉強はしていて、いつかは会社継ぐって思ってた



それがこんなに早いとは思わなかったけどな



だからフラワーは親の形見みたいなものでもある。



「あ、ごめん」



『謝んなよ』



しばらく沈黙が続いた

流石に気まずいのでそういやまだ自己紹介して無かったなと思い



『そういや、俺の事ちゃんと言ってなかったな』


『名前は新田光雅。2年A組。
フラワーの社長をやってる』



最後のは要らなかったと思いつつ



『お前の名前は?』


「え!私もしなきゃ駄目なの?」


『当たり前だろ。俺がしたんだから』



「そっちが勝手にしたんじゃん(ボソッ)」


バッチリ聞こえてますけど?



『なら、今日からお前の事はハチって呼んでやる』


「え”やだ!」


『なら名前言えよ』



「分かったわょ
蜂宮櫁。2年A組。」


『甘そうな名前だな(笑)』



「だから言いたくなかったのよ〜(泣)」