「修理は終わったわ」
「ありがとう。こいつ、どうしたの?」
「爆発物処理とチェックが終わったから解放されたの」
「マスターは?」
「登録されてなかったんだって。どこで放されたんだかわからないけど、ロボットに近づくようにプログラムされてたらしいわ」
「ロボット? 美術館じゃなくて?」
「銃撃ロボットと対になってたのかもしれないって話だけど、銃撃ロボットはベレールみたいにメモリが消えたらしいわ。私が倒れたりしなければ阻止できたのに、なんのために現場にいたんだか……」
そう言ってリズは悔しそうに唇をかむ。
「それはしかたないだろ。君だって倒れたくて倒れたわけじゃないんだし」
「まぁ、二回もしてやられたわけだから、要望が通るのも早くなると思うわよ」
「早く法整備してもらいたいよな」
オレが他のロボットのメモリ領域にアクセス可能になれば、リズが現場に出て危険な目に遭わなくてもよくなるわけだし。
人間のリズよりオレの方が対応も早いしな。
てっきり落ち込んでるのかと思ったが、リズはそれほど気にしていないようだ。てか、なんかうかれてる?
感情を探るまでもなく、にこにこと笑みを刻む。
「それでね、この子マスターがいないから、私がマスターになったの」
「へ? そいつ飼うの?」
「だってもう爆発はしないし、こんなにおとなしくてよく言うことを聞くいい子だもの。解体処分なんてかわいそうじゃない」
「まぁ、言うことはよく聞くけど」



