彼女たちはどうして、自分たちと同じじゃない存在を排除しようとするんだろう。

バケツを頭にかぶりながら、私は考える。

ここはトイレの個室。

上から突然ふってきた水とバケツにうんざりしながら、私はドアをあけた。



バケツはいまだ被ったままだから、今の私は頭がバケツの怪人みたいだ。

何も知らない人が見たら、きっと悲鳴を上げるだろう。


でも、トイレには誰もいない。


私に水をぶっかけた子たちはクスクス笑いながらすでに出ていってしまった。


全く下らない。


自分達と価値観が合わないからってこんなことする? 普通。