朝の私の日課の掃除が終わった頃、部長は新聞を読んでいた。
掃除用具入れに、ほうきとちりとりを片付けて部長にコーヒーを入れて持っていく。
「どうぞ」
一言入れて机にコーヒーを置く。
「ああ、ありがとう」
部長がふっと顔を新聞からあげた。
「ぶっ」
そして、部長は吹き出した。
どうやら私のあのマヌケ顔を思いだしたらしい。
その時、同じ事務の高木さんがやってきた。
高木さんは事務員が4人のこの会社で恐らく一番仕事ができる唯一の男性事務員。
5歳年上の頼れる先輩だ。
みやび先輩が入社したてのころ、高木さんに猛アタックしたらしいがギャルは苦手だと言われて、諦めたそうだ。
「おはようございまーす!
お久しぶりです部長!!帰ってきたんですね!
って、何でそんな笑ってるんですか。」
高木さんはニコニコしながら席につく。
