棗が話すのが怖いって教えてくれてから
5分くらいがたった

まだ私の腕の中で棗は私の服を
ぎゅっと握りながら少し怯えてる

でも自分から離れたりはしていないから
少しは信用してくれたんだと思う

棗「ぼ、僕……
あの…え、えっと……」

幸『大丈夫、大丈夫だから
ゆっくりでいいよ、落ち着いて』

少ししたら棗が声を出した

言葉がうまくまとまらないって感じで

でも何か言いたいのは伝わってくる

棗「僕は、ハッハッ…ぎ、ぎゃく、たいを
うけ、て、る、ハッハッ…ハッ」

幸『うん、そっか、大丈夫だよ
ゆっくり息整えよう、大丈夫』

棗「う、ん…」

棗は自分から虐待を受けてることを
教えてくれた

やっぱり少し過呼吸みたいに
なっちゃったけど
それでも必死に教えてくれた

棗が助けを求めているのが
すごく伝わってきた

助けたい

いや、



助けなきゃ