ある日の休日。
珍しく幹部部屋には私と司しかいなかった。



私はその男にチラリ、視線を向けて考える。
向かいの席でバイク雑誌を読む司は、私のことなど一切眼中にも入れない。



そして考えていたことを口に出してみることにした。



「司って私にやけにきついよね」


「…は!?そんな事ねぇーだろ!!」


「そんなことある」


「ねーし!!」



バイク雑誌をバサリ、ソファーに放り投げ、ないと否定を続ける司。



…いや、そんな事あるじゃん。とは思っていても口には出さなかった。




かわりに、そういえば…と


「…じゃぁさ、そんなに言うんなら私と一緒にコレやって」



「…なんだそれ」