俺、お前以外は愛せないから ~私とアイツの仮面舞踏会~

【すみれサイド】





「ねえ、すみれ。またぼーっとしちゃって、どうしたの?」





爽の……許嫁……。





「すみれっ!!」





……はっ!





「美帆……」





「ちょっ、どーしたの?」




いつもの階段の下でお昼を食べていた私は、美帆の言葉にハッとした。





「あのね……爽、許嫁がいるんだって……」





「ああ、鷹山亜子さんでしょ?結構有名だよ」





有名……、はあ。





「え、もしかして、すみれ、黒山爽のこと、好きになったの?」





「……うん。恥ずかしながら」