私、病気になっちゃったのかな……?





「まず、お前に拒否権はないわけ。なんていったって、お前の秘密を知ってるからな」





うぐっ。





「あ、あと、同じベットで寝ること」





はあっ!?





「な、なに言って……」





私がそう言いかけると、爽はニヤニヤと笑って私の唇に人差し指を置いた。





自然と言葉がなくなる。




「お前に拒否権はないって言っただろ?」





け、けどっ。





「言うこときかない悪い子には、キスのお仕置きをするぞ?」





ひいっ。





「じゃ、また、ベットで」




爽はそう言うと立ち上がって、上から目線で私をみた。





くっ。





その目、ムカつく!





「俺様に逆らうなんて、百年早いんだよ」





な、なんだとー!





すたすたと浴場に向かった爽の背中を、私はおもいっきり睨んだ。