「な、なにして……んっ」




なにしてんの、と言う言葉を遮られるように、唇を重ねられた。





「んーーーーっ」





後頭部を押さえられてるせいで、離れたくても離れられない。





い、息がっ。





苦しいっ。





やっと離れた爽に、私は思わず言った。





「なんで、こんなことするの?私達、付き合ってもないのにキスしたり、抱き締めたりするのはおかしいよ」





爽はじぃっと私を見つめた。





「嫌?」





はえっ!?





「い、嫌かって言われても……」





おかしい。





いつもの私だったら、嫌って確実に言ってるのに。





どうして、そう、言えないんだろ……。