胸が苦しい。 「学校、行こおっと」 わざと声に出して言う。 そうしないと、ここに居られない気がしてならない。 ここに、現実に居られずに、夢に引き込まれてしまいそうな気がする。 急いで制服を着てカバンを掴む。 時計はまだ6時半を指している。ちょうど、斎藤さんがおはようございますといつもの笑顔で言ってるところだと思う。 けど、今はそんなのどうでもいい。 部屋を飛び出て階段を駆け下りる。 「が、学校、学校に行かないと!」