「カエ~、今日カラオケ行かなーい?」




「あッ、ごめ~ん。用あるんだー。」




カラオケもいいけどあたしは海に行きたい。




瑛斗に会えるじゃん。




学校の友達とも最近遊んでない。




夏は毎日海通いだから。




「今日はココまで。」っていう




先生の声がした途端教室を飛び出す。




一刻も早く瑛斗に会いたい。




駐輪場までもうダッシュ。




それからサドルに跨ぎ走り出す。




今日は風があるなぁ。




「瑛斗、いるかなぁ?」




海まで1kmという距離を走り抜ける。




暑い日差しがあたしの肌を焼く。




太陽もあたしの恋を応援するように。