「あー…なんか今日は疲れたわ…」 入谷くんは今にも寝てしまいそうな感じだ。 「もうすぐ頂上だな…」 そこから少し沈黙が続いたが、頂上に差し掛かろうとしたところで桐山さんが満足げに言った。 「遊園地というのも悪くなかったな」 私たちは思わずクスリと笑った。 「詠士サンが満足してなかったら俺らが来た意味なかったんすからね」 「俺なんて酔い損です」 「でも、楽しかったです」