オオカミシェアハウス






「よし、行くぞ」


地図を見ながらスタスタと歩いていく桐山さんに私と藤澤さんが着いていく。


ふと後ろを見ると、入谷くんが立ち止まっていた。


「入谷くん?スピードマウンテン、行かないの?」


声をかけると、入谷くんの肩がビクリと揺れる。


「おおおおおおおう、いいいいいくぜ!」


入谷くんの顔は、心なしか青かった。


「…ははーん」


そして私の隣では、藤澤さんが不敵に微笑んでいた。