オオカミシェアハウス






入谷くんの料理の腕は結構なもののようだ。


私が手を話せない時にはその分やってくれるし、手際もすごく良い。


でも、本人いわく、『上手くもないし好きでもない』そうだ。


「…できた!」


そして料理開始から小一時間ほどで、今日の夕食は完成した。


時刻は6時半、夕食時にぴったりだ。


「んじゃ俺詠士さん呼んでくっから」


そう言って入谷くんは桐山さんの部屋へと向かう。