オオカミシェアハウス






「んで、今日は何を作るんだ?」


袖を捲りながら入谷くんが私に聞く。


「ハンバーグとサラダとスープにしようと思って」


「…マジで?」


買い物袋から材料を取り出しながら言うと、入谷くんがちょっと嬉しそうになる。


「もしかして、ハンバーグ好き?」


聞いてみると、入谷くんは若干顔を赤くしながら小さく肯定した。


「じゃあ失敗しないように頑張るね」


そうして私たちは料理を開始した。