「ただいま帰りました!」 カラカラとドアを開けると、入谷くんが飛んできた。 「あ、あのよ…」 なんだか言いづらそうな感じ。 「な、何か…?」 すると、入谷くんが私の買い物袋に目を向けた。 「夕飯…最初だし、キッチンの勝手も分かんねーだろ?だから…」 入谷くんは顔を上げると、私に言った。 「料理、手伝ってやるよ!」