でも、何が良いんだろうか。 桐山さんと入谷くんの好みなんて分からないし、もう1人の人なんて会ってもいないし。 「んんん…」 そこで、悩む私の目に入ったのは。 「あ、プリン…!」 4つ入りになっているシンプルなカラメルプリンだった。 ……プリン、食べたいな。 それに、プリン嫌いな人なんていないだろうし。 「…よし、これにしよう!」 私はそのプリンを入れ、レジへと向かった。