オオカミシェアハウス






そして、私が元から使っていたスーパーへと辿り着く。


丁度吉野荘とシェアハウスの真ん中あたりにあるようで、これからも買いものに困らずに済みそうだ。


「あ、丁度ひき肉安い!」


桐山さんから充分過ぎるくらいのお金は貰ったけど、やはり節約はしていかないとね。


一通り回り、私はカゴの中を見る。


「これでハンバーグとサラダとスープの材料はOKだよね。あとは…」


家を出る前、桐山さんが言っていたことを思い出す。


『お金が余ったら好きなデザートでも買っておいで』


実際、お金はかなり余るのだが…そう言われたし、一応買っていこうか。