オオカミシェアハウス





「ああ、そうだ」


呆気に取られる私だったが、傍らで桐山さんはふと何かを思い出したようだ。


「花菜、部屋の整理が終わったら買いものに行ってくれるかな?今日から飯を作ってくれると助かるんだが」


「あ、それはもちろんです!」


私の中にはすでに作りたいものが決まっていた。


「今日の夜ごはん、ハンバーグでいいでしょうか?」


すると桐ケ谷さんはニヤリと笑った。


「佑真が喜ぶから、いいんじゃない?」


そう言われた私は軽く部屋を整理し、買いものへと出かけた。