オオカミシェアハウス





「でも…」


私が俯き、桐山さんが入谷くんに視線を向ける。


すると、入谷くんはこう言った。


「……あああもう、分かったよ!!お前がここに住むってのは、認めてやる!だから、そんな顔するな!」


…そんな顔?


「…佑真、分かりやすいなあ…」


分からない私に対し、桐山さんは笑いをこらえていた。


「とっ、とにかく!あ、えっと、なんだ……風呂上がりにはちゃんと服着て出て来いよ!!」


そして入谷くんは訳の分からない一言を残して自室へと戻っていった。