「ほ、ほんとうにこの金額ですか?」 「うん」 「あ、もしかしてすごく汚いとか、ボロいとかでは…?」 「ううん、すごく綺麗だし、築年も浅いんだ」 「…!?」 家賃が安くて、綺麗で、築年も浅い。 こんな良い条件があって、誰が断るというのだ。 「じゃ、じゃあお願いします!」 私は即座にそう答えた。