「ただいま…」

「おかえりなさいっ!」

夜。

憐斗君の帰りを笑顔で出迎えて鞄を受け取る。

「美愛は?」

「もう寝ちゃった」

憐斗君は私の言葉にそうか…と呟いて美愛の寝顔を見に行く。

そうしてその後いつものようにリビングに行ってソファに腰掛けた。

「玲、おいで」

高校生だったときと同じように言って私を抱き寄せる憐斗君。