ようこそゲストさん
「はぁー、もうなんで今日に限って鍵当番なのー…」
今日は珍しく部活が長引いて、外はもうかなり暗い。
体育館は電気を消して鍵をかけるから真っ暗の中を扉まで進まないといけない。
「あー、やだよ…怖いな…」
「片瀬さん大丈夫?」
急に声がかかってびっくりする。この声は多分須賀くん。
「須賀くん…どうしたの?」
「いや、ボールのメンテしてたら急に電気消えてさ、閉じ込められる!って出てきたら片瀬さんの声が聞こえたから…」
「あぁ」
「行こう?鍵閉めるんでしょ?」
「うん」
2人で暗闇の中を進んだ。話しながら行けば怖くなかった。
「ありがとね、須賀くん。」
「いや、俺なにも…閉じ込められなくてよかった」
思わずふふっと笑う。
私、知ってるよ。ボールのメンテなんてしてなかったこと。
ドアから出る時、ちょうど電気消しちゃって、不安なのに気づいてくれたんだよね。
ありがとう。
すっごく面白かったです。
お気に入りにも入れました。
これからも頑張ってください‼️