「美愛…」

憐斗君はそう言って美愛を抱き上げる。

「ダメだろ?」

…か、かっこいい…。

憐斗君はやっぱり、

何年経っても総長だったときの面影が消えない。

憐斗君の言葉により、

美愛も大人しくなってちゃんと椅子に座った。

…こんなときちょっとだけ美愛にやきもち妬いちゃうのは

もちろん私だけの秘密。

「玲、今日は早く帰れるから」