返事をして席についた。

あの日、美樹は初めての暴走に

目を見開いてたけど

すごく嬉しそうだった。

興奮して私の家に帰ってもずっと喋り続けたほど。

「ね、今日も行く?」

「うんっ!」

日にちを見て少し目を伏せる。

…もうすぐお兄ちゃんの命日だ…。

「ん?玲、どうしたの?」

美樹が私の顔を覗き込む。

「う、ううん!なんでもない!」

私は美樹に笑顔を見せた。