「玲、教科書忘れたから貸してくれないか?」

「あ、うん!英語だよね?ちょっと待ってね」

私は教科書を持って憐斗君の元に行く。

「ありがとな」

「ううん、こちらこそ…」

そう言って美紅ちゃんを見る。

すると憐斗君は美紅ちゃんを一瞬チラッと見てから微笑んで

「当然だ」

と言うと私の髪を優しく撫でて去って行った。