バタバタと走って走って、近くの公園に駆け込む。


「ゼェ……ハァ……ゼェ……」


一旦立ち止まると、たちまち息切れが襲ってきた。


夏に全力で走ったせいで、全身が隅々まで燃える様に熱い。


「ど、どうしよう………あんな事言っちゃった……」


それでも先程の出来事を思い出すと、ザァ…ッと体温が急降下してしまった。


私ったら、調子に乗ってなんて事を……!


「―――アハハハ!!湖柚お前、よくあんな事言えたな!!」


「笑い事じゃないよ村星君!」


村星君はスポーツで鍛えているお陰か、息切れもしないで大笑い。