それから姉も僕も落ち着くまで無言だっ

た。

しばらくして、ふと机の上を見ると紙と封

筒がおいてあった。

僕はまだ字が読めなかったので姉に読んで

もらった。

その手紙にはこう書いていた。

『有香と祐哉へ
悪いことをしてしまってすまなかった。
もう、わたしはこれから生きていけない。
だからお前たちはここに書いてある家に行ってくれ。
○○県□□市☆☆‐◇◇
父より』

封筒には1000円札がはいっていた。

父の全財産だ。

それから姉とそこに書いてある住所のとこ

ろに行ったが、あまり良いところではな

かった。

姉は中学を卒業してからは必死に仕事をし

て僕は姉と二人で暮らす事にした。