紅蒼物語





「…そりゃ2人は強いだろうけど、色々なところが抜けてるんだよ!

絶対、危ない目にあうよ!
そのたびに心配する俺の身にもなってみなよ!」






あたしの方を見て言った英







そこまで言わなくてもいいよね? あたし達だって仕事はちゃんとするもの








「別にあたし達抜けてないし!

仕事はちゃんとやり遂げるから、大丈夫だよ!」






陛下に聞かれないように小声で言い返してみた。






言った途端英から不穏な空気が出始めた。 




そして英はあたしに冷めた目を向けてきた




それはそれは、冷たい目を








あ、やばい。 


  




その目と空気を感じ取ったあたしは、嫌な予感がした。









「……鈴さぁ、毎回そう言うけどいつも大丈夫じゃないよね

菖蒲と二人で森に出かけるって言ったとき、二人共方向音痴なんだから、ついてくって俺言ったよね

なのに、大丈夫って言って結局迷子になってさ  
忘れたの?

あの時は、探すのに苦労したんだよねえ
 
他にもさあ…………………………………



………だから父さん、行ってもいいよね」







嫌みにも聞こえるように長々と話し終わった英は、再び陛下に交渉した。






英の話が長すぎてあたしはげんなりしてしまった。