青春日和



「助かった、ありがとう」


鈍い金属音を立てながら、ゴミ捨て場の扉が閉まる。

人影がいなくて、日が当たらなくて、少しだけ不気味な場所。


「本当に知らなかったんだねぇ」


「逆に何で知ってんだよ」


「ここ来たときに先生説明してたよぉ」


「聞いてなかった…」


だろうね。

説明受けてるとき鼻を眺めてたもん。

先生もそれを注意しなかったし。


「ありがとな、もう覚えた!」


平遥が笑うと、日差しが入ってきて平遥の髪を輝かせた。

真っ黒な綺麗な髪が太陽の光に反射して、なんかの宝石みたいに見える。

綺麗…………

純粋に思った。


「ん?なんか言ったか?」


「へ?」


「え、なんかボソッと言ってたじゃん」


え、嘘、今の口に出てた!?

平遥は聞いてなかったらしいけど、恥ずかしい……!


「な、なんにも言ってないし!」


顔が熱い。

今、絶対顔が赤くなってる。

本当に恥ずかしい。


「お、おう?そっか」


平遥は首を傾げて、わたしの必死さに驚いたのか、別にそこまで気になってなかったのか、さきに歩き出す。

まだ、顔が熱かった。