青春日和


「じゃあー、一緒に行く……」


「俺が平遥と行くよ」


私の言葉をとって、横田は平遥に駆け寄った。

ん?

なんか、焦ってるみたい。

言葉がわざとらしいっていうか……

ちょっと、強引というか……?


「え、お前ぇ?」


なにその顔。

アニメでよくある、がっかりしたときの顔みたい。

目が細くなって、眉毛が上がって、下唇が出てる。

平遥って本当に百面相だ。


「え、俺西野に案内してもらうからいいよ。西野一人にすると、サボりそうだからコイツ」


私を指差し、ニヤリ、と口の端っこを上げる。


「どういうことよぉ、それ」


「入学式サボったのはどこの誰でしたっけぇ?」


こんの……

サボる羽目になったのはどこの誰のせいよ……


「サボらないよぉ」


「いいから、行くぞ」


まあ、強引な。

平遥は私の手をとって、ずんずん歩き出した。

それは、


「違う!そっちじゃなくてあっちぃ!」


ゴミ捨て場とは真逆の方向で。


「ごめん、ごめん」


「本当に知らないんだねぇ」


「嘘なんてつくかよ」