「あっちぃ……」
炎天下の空の下、なぜか私の隣には平遥と横田。
二人とも首から汗が垂れてシャツにシミができている。
「……あの、なんで一緒に歩いてんのぉ?」
「たまたま、そこで会ったからだろ?」
しかも、両脇に私を挟むように成長期真っ只中の男子がいるから、私の汗も尋常じゃない。
「あとどれぐらいで夏休みー?」
「あと一週間」
「遊びまくるぞぉー」
弱々しく空に向かって拳を上げた平遥は、すぐに座り込み「ちょっと休憩」と日陰で止まった。
黒髪になっても、ヤンキー座りをするとやっぱりヤンキーっぽい。
「僕も」
横田までよっこいしょ、と腰を下ろし、日陰に入った。
ヤンキー二人目だ。