「……キャラ、変わったね。でも、しょうがないか……ごめん」
嶋田は、切なそうに微笑み、静かに謝った。
けどね、今の私には、あんたは許せない。
「謝ってもらっても困るぅ。
えっとぉ、キャラはねぇ変えたの。七美ちゃんのせいもちょこっとあるんだぁ」
精一杯、マンガやドラマで見たまんまのぶりっこを
エンジた。
「……これから一年間、よろしくね!」
嶋田はそう言い残し、精一杯の笑顔であろうモノを私に向けて、“メンドクサイモノ”の所へ走った。
はぁ~、最悪。
本当に本当に最悪だ。
まさか、嶋田七美に会うなんて。
というか、これから同じ教室なんて。
最悪の何物でもない。

