青春日和


「私、小学校の頃、虐められてた」


横田は、一瞬驚いたような顔をしたけど、ゆっくりと頷いた。


「理由はわかんないけど、よく、アニメとか漫画とかである、結構レベルの高いやつ。それでも周りは無視した。……というか、周り全員、虐めを手伝ってるような、そんな感じ」


横田は、信じられないような顔をして、黙って聞いている。

この続きも、話すんだよね……


「でも、そんな中、私の見方をしてくれてた人が居たの。嶋田七美。その人だけが唯一の友達だった」


呼吸を整える。

また、強い風が吹く。

木がザワザワ騒いだ。

……落ち着け、私。

ここまできたんだ、終わりまで話せ。


「でもね、信じてた私が馬鹿だった。いつもみたいに虐められて、逃げ込んだトイレから教室に戻ってきたとき、後かは戻ってきた嶋田に言われたの。『消えろよブス。お前なんか、端っから友達じゃない』って」


「え……」


「裏切られた。親友に裏切られた。……まあ、最初から友達でもなかったそうなんだけどね」


まさか、私の決意が話すときが来るなんて、思ってなかった。


「だから、裏切られるくらいなら、最初から嫌われようって。ぶりっこって嫌われ者の代名詞でしょ?だから、ぶりっこしてようって……以上です」


はぁ、なんだかスッキリした。

辛いけど、辛くない。

横田が話、聞いてくれたおかげかな。