青春日和


黙って、下を向いていると、


「はい、次西野さんの番」


と、明るい声がした。

……というか、番?

え、番って何?

なんのこと?


「僕の話したから、次西野さんの番」


「は?」


しまった。

そう思ったときには口から声は出ていて、あんなに“口調はぶりっこ”と決めていたのに(嶋田七美のときはしょうがないと思うことにしておく)。

ぶりっこの場合、「どういうことぉ?」なのに、「は?」って。

別に、気にするほどでもないけど、やるなら徹底したい。


「あ、語尾、伸ばさなかった」


案の定、そこを突っ込まれた。