青春日和


ベッドに横になったけど、そもそも私、


「眠い訳じゃないから、寝れないよね」


目がギンギンで寝れそうにない。

でも、教室に帰るのはなんだか気まずい。色々アイツに聞かれそうだし。

規則正しい時計の針の音と、保健の先生(名前は知らない)がパソコンのキーボードを打つ音がカタカタと響く。

寝れないのはこの音たちのせいかな?なんて、考えてもみる。

自分の部屋のベッドが恋しい。

窓からの日差しが丁度ベッドに当たっていて、布団や毛布は太陽のにおいがする。安心する、優しい香り。

はぁ~~~~~~、家に帰りたい。

“中学までは義務教育”そうやって、割り切ったはずだけど、やっぱり不安がある。

今のところ、目立ったいじめはないけど、嶋田とは再会するし、なんだか、平遥っていうメンドクサイヤツに無理矢理連れられて、入学式をサボってヤンキー扱いされるし。

平遥に色々聞かれるし、色々踏み込まれるし。

この先が思いやられる。

はぁ、またため息一つ。

結局、寝れそうにない──寝る気がないから、ずっと不思議に思ってたことについて、考えた。


平遥のことについて。


私ってアイツと知り合いかなんかだっけ……?

いや、幼稚園から見てきて、“平遥空”なんて名前の人、見たことも聞いたこともない。

小学校(高学年)の頃は、分からないけど。

でも、私のクラスには少なくともいなかった。

じゃあ、なんでアイツはあんなに……?

……これじゃあ、謎が深まるばかりだよ……

タイミングみて、聞いて見よっかな~。