青春日和




これから三年間お世話になる、理名浜中学校は、歩いて10分ぐらいの所にあり、すでにクラス発表を見ている人達で賑わっていた。

小さな体を活かし、人の間をするする抜けて自分のクラスを確認。

私は、靴箱に靴を入れると、『西野優香』の文字が目に入る。

ちょっとした満足感がこみ上げてきた。

それと同じく、小学生の自分を思い出し、不安もこみ上げてくる。

大丈夫、大丈夫。

そう、自分に言い聞かせる。

そうしないと不安で潰れそうになるから。

端から探して、五番目の所に一年E組はあった。

……よし。

ドアがガタッと音を立てる。

私は、覚悟を決め、教室へ入った。