「どう?似合ってる?」
私の前でポーズを決める。
こういうのが、ナルシシストつーのか……
似合ってなくはないけど……
「似合ってるよぉ」
棒読みで平遥を褒めると、不機嫌な顔で睨まれた。
軽く受け流すけど。
「あのさ」
「なにぃ?」
「それ、いい加減にすれば?」
また、言われんのか。
「ぶりっこ口調のことでしょぉ」
「そうだよ。あと、昨日のあれ、嘘だろ?」
昨日の……
なんのこと?
「あれだよ、“私、腹黒です発言”」
私を見下ろす。
からかうような目で私を見る。
だけど、目の奥は、なんだか真剣そうな感じにとれる。のは気のせい、気のせい。
そのことね……
なんで、気にするの?
あんたには関係ないのに。
気にしなきゃ良いじゃん。
「……あ、あれねぇ。本当だよぉ?」
「間があったけど?」
あんた、どんだけ人間観察が趣味なんだよ。
怖いわ。
「な、なんのことぉ?」
何もかもバレているようで、返すのが必死になる。
何もかも知られているようで、怖い。
心臓が早く動く。
私、焦ってる。

