青春日和


──翌日


教室の真ん中。

クラスメートの会話を耳にしながら、本を読んでいた。

たまに声をかけて来る人がいるけど、それはてきとうにぶりっこで受け流す。

「あいつ調子乗ってるよね」とかの陰口は聞き流す。

聞こえるようにいってきた場合、「ごめんねぇ。優香可愛いから、そう見えちゃうのかもぉ」なんて、笑顔で答える。

いつもと変わらない憂鬱な日。


「おはよーごさーます」


ドアをガラッと開けて、入ってきたのは、見覚えのない男子。

どこか、平遥に似ているけど……

アイツ、金髪だったし……

黒髪な訳ない。

明日には直すって約束してたけど、無理そうだし。

黒髪の見覚えのない男子は何事もなかったように教室へ入ってきた。

教室がざわつく。

そして、黒髪の見覚えのない男子は、何事もなかったように平遥の席に着いた。

そして、


「西野おはよー」


何事もなかったように、私に挨拶をした。