廊下を歩いてると、センパイや同学年の人たちが怪しそうに、私と平遥の方を見てきた。
多分、コイツの頭だろう。
明るい茶髪にワックスでセットした髪。
どっからどうみたって、場違いな髪型だ。
中学校は、髪を染めちゃいけないんだから。
「キャッ、あの男の子、カッコいぃ!」
「不良ってかんじだけど、背が高くてイケメンだねー」
「中一で、あんなカッコいい人いるんだ」
……あと、コイツの顔。
なかなかのイケメンらしい。
確かに、身長は高い。
一七〇センチは軽く越してるな……
「中で生徒指導の先生が待ってる」
「はぁーい」
「あ、はぁい」
いつの間にか、“生徒指導室”とやらに着いたようだ。
「じゃ、しっかり怒られてこいよ」
そう言って、私と平遥の肩をバシッと叩く。
その痛みが強烈すぎて、思わず「痛っ」と口が滑った。
咲良先生は、少し私のことを睨むと、さっさとどこかへいった。
「じゃあ、入るか」
ドアに手をかける。
なんで、そんな簡単にドアを開けられるの!
心準備は!?
なんて、さっき酷いこと言った私がコイツに言える訳ない。

